ADE7761AARS

ADE7761Aは、2線式配電システム向けの高精度のフォールト・トレラント電力量計ICです。その仕様は、IEC 62053-21規格で定める精度要件を上回っています。ADE7761Aで使用する唯一のアナログ回路はADCとリファレンス回路で、その他の信号処理（乗算やフィルタ処理など）はすべてデジタル領域で行われます。この方法により、極端な環境条件で長時間にわたり優れた安定性と精度が得られます。ADE7761Aは、相電流とニュートラル電流の連続監視による、ADE7751と同じような障害検出回路を内蔵しています。電流の差が6.25%を超えると障害として表示されます。

ADE7761Aは、入力電圧を連続監視する地絡検出回路を内蔵しています。地絡状態（電圧入力なし）を検出すると、有効電流信号に基づいて課金を継続します（「地絡モード」を参照）。FAULTピンがハイレベルになると、地絡状態を示します。低周波出力のF1とF2からは平均有効電力情報が得られ、CFロジック出力からは瞬時有効電力情報が得られます。

ADE7761Aは、VDD電源ピンに電源監視回路を設けています。電圧チャンネルと電流チャンネルは、内蔵の位相マッチング回路によりマッチングするようになっています。また、内部無負荷スレッショールドにより無負荷時にクリープが生じないようになっています。